エイ.アンド.エス.システムの防食保護キャップ「ジンクハット」は、アンカーボルトやボルト・ナットにかぶせて取り付け、電気防食作用でサビを長期にわたり防ぐ。取り付けはスパナを使って簡単、取り付けた後はメンテナンスの手間がかからない。サビを防いで建物や構造物の安全・安心に貢献する。
高純度の亜鉛を材料に低圧の鋳造で作る。異種の金属同士が接触すると、電位差によって一方が偏って腐食する犠牲防食原理を応用している。この原理は古くから知られてはいても産業利用は限定的だった。同社の新井勇社長が屋根のネジのサビを防ぐ方法を模索して、粘り強く取り組んだ。最適な成分、形状の追求や、キャップ内の結露を利用する発想などがミソ。リサイクル性にも優れる。
高速道路の遮音壁の締結部に無地のタイプが大量採用されたのをはじめ、採用例が広がっている。色のバリエーションも豊富にそろえて、意匠性を意識した需要も狙っている。