「第12回/2015年“超”モノづくり部品大賞」の贈賞式は2015年10月13日、東京・飯田橋のホテルグランドパレスで開催しました。応募77件のうち、40件・42社に各賞を贈りました。
部品大賞には島津製作所の「ファイバ結合型高輝度青色ダイレクトダイオードレーザ BLUE IMPACT」が輝きました。モノづくり日本会議 共同議長賞にはアイシン精機の「高効率・大減速比を実現する小型アクチュエータ」、ものづくり生命文明機構 理事長賞には日本精工の「微細操作用『マニピュレーションシステム』」、日本力(にっぽんぶらんど)賞にはTDKとノリタケカンパニーリミテドの2件を選出しました。また、キャタラーの「燃料電池電極触媒」には、特別賞として日刊工業新聞創刊100周年記念賞が贈られました。各分野の部品賞は「機械」7件、「電気・電子」4件、「自動車」2件、「環境関連」3件、「健康・バイオ・医療機器」3件、「生活関連」4件の計23件。奨励賞として11件を選びました。
受賞者を代表して島津製作所の伊藤悟取締役上席専務執行役員が「青色のレーザーは物質への吸収が高く、従来の光源よりも少ないエネルギーで高品質な加工が可能になります。環境負荷を低減した、持続可能な社会の構築に貢献したいと思います。今回受賞した各社とも同じ思いだと思いますが、これからも技術を絶えず磨いて、新しい時代の要請に挑戦してまいります」と抱負を述べました。
また、本賞の審査アドバイザーを代表して、谷口正次京都大学大学院特任教授が「『軽薄短小』の技術力が『極軽薄短小』へとさらに進化していること、また、長寿企業が自分たちの伝統を基盤とした上で先端的成果を生み出していることが日本の強みだと実感しました。後に続く企業もたくさんあり、たゆまぬ努力に敬意を表します」と、講評とともに産業界の今後の活躍にエールを送りました。
なお会場では、大賞、モノづくり日本会議 共同議長賞、ものづくり生命文明機構 理事長賞を受賞した3部品について、その機能・特徴や開発にまつわるエピソードを紹介する映像を上映しました。